新人研修の講師は誰が適任と言えるか

学生の頃、怖い先輩と優しい先輩、どちらに話を聞きにいったでしょうかといえば、やはり優しい先輩です。しかし怖い先輩にも2パターンあり、自分の意見がまとまっておらずに説明が下手で、わからないと怒るタイプの人と、厳しい口調だが理論整然とした話し方で、聞いてみればとても分かりやすい人がいたのではないかと思います。それは先生でも同じだったと思います。性格が優しい、厳しいはあまり関係が無いのですが、新人研修の場合、まずは社会人としての自覚を持ってもらうことが大切です。しかしここでいきなり厳しくすることは、理不尽以外の何物でもなく、口調は優しく、指示は的確で、仕事に厳しい、年齢の近い、しかし仕事の仕方を解っている人材が適任といえます。そんな優秀すぎる人材は難しいと言う場合、優しさ、指示、仕事のチェックを3人で分担する方法もあります。

新人研修は何を目的に行われるのか

新人研修の目的は、人材を育成する以外に、その人物の見極めという面もあります。適正な部署に配属するには、その人の能力を直接見る必要があります。とはいえ長い期間時間をかけて知ることは時間もお金もかかるので、できれば短期間で学んで、即戦力になってほしいというのは期待してしまうところです。そこで大切なことは、当事者意識を持ってもらうということです。学生はどうしても、人に与えてもらう事に慣れてしまっています。自分が振り返ってもそのようなことがあったと思いだす方もいると思います。与ええられた仕事をこなす上で、その仕事に責任があるという点を解ってもらう、そのためには本音を語るということが大きな役割を果たします。建前というのは、実は誰もがわかっている点が多く、お互いがそのままでいれば、仲間意識や連携が生まれないため、当事者意識も芽生えにくくなります。

新人研修は新人を研修する側の研修でもある

新人研修の目的は新人の教育ですが、新人を教育する側の教育にも繋がります。年齢の近い社員を教育係にすることで、自分の成長を認識し、人に教えることで自分の足りない部分を認識できます。その道のプロとなったベテランが教えれば、新しい世代からの視点を見ることもできますし、自分がそれほど責任のある地位にあり、どのように今後の社員と接することが良いのかという参考にもなります。そして新人に仕事を教えるということは、全体のメリットを考えて育てていくことになります。その新人は、後輩であり、部下では無い、まして自分の駒ではなく、一緒に会社のために働く人です。自分が教えている姿を覚えている新人が、またその背中を見て、会社を判断するのですから、お互いが敬意をもって真剣に話ができる関係を築くきっかけになるのではと思います。